【連載もの】絵そらごと〜こどもじみた大人たちへ ③『53回目の誕生日の朝』

恥ずかしくてあまりSelfie などしないわたしですが、今朝53回目のお誕生日をニューヨークシティの築100年のおんぼろアパートで迎えた記念に、起き抜け歯磨き直後、リフォームしたバスルームで、100年ほど前の鏡に映る己の姿を記念に収めてみました。もちろんすっぴん、口元に歯磨粉きくっつけたままで。

人生のこと、時間、場所、あの顔この顔… 今までになくいろいろ思う誕生日の朝でした。

「53」という恐ろしい数字と一緒に変化していく外側。それと対照的に全く幼稚で頼りない中身。このシュールでアンバランスな感覚は脅迫的だし何か叱られている気にまでなる。想定外な事態を経験している。

でもね、今日は53にビビるより、この自分にお祝いしたいと思ったのです。創ること、そして何度もまたくりかえし創っていく情熱、傷つきやすさも、そして何より救ってくれるユーモアのセンス。

朝から友だちがお誕生日のメッセージを贈ってくれる。
友だちと、こんな今日の気分についておしゃべりする。
こういう事を分かち合える友だちがいることに、とても感謝。
Rudyにメガ感謝。53歳の自分が今こうしてある事に、ただただ感謝。そんな誕生日の気持ちを、わたしの小さなインスタグラムのコミュニティにも伝えたく、書いてみました。
http://www.instagram.com/yurishimojo

…で、あ、そうだ。
【絵そらごと】を放置してから数年が経ってしまった。
理由は、ないようで、実は、ある。(事情はまた今度ね)
で、この作文をそこにまたそっと載せてみよう、と思い、ホホホ座1階山下店長に言ったら「わーい!絵そらごと、たのんますー」ということだったので、性転換して故郷に帰るくらい照れくさく、無用に緊張しつつ、久しぶりに寄稿させていただきます。
ありがとうございます。
平成31年3月16日 yay

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下條ユリ

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ホホホ座の連載もの

  • 『ぼんやり京都』松本伸哉
  • 『ぼんくら日記』山下賢二
  • 『絵そらごと〜こどもじみた大人たちへ』下條ユ