【ギャラリー展示・1/11~2/9】三枝愛個展「木の日 – 树节」

作文「木の日」を起点としながら、中国で見聞きした出来事の背景を探り、人間と自然、個人と社会との関係性について考えます。


 

三枝愛個展「木の日 – 树节」

期間: 2020年1月11日-2月9日 11:00-20:00

会場: ホホホ座1階ギャラリー

 

ギャラリートーク
2020年1月25日(土)

ゲストスピーカーにキュレーターの松江李穂さんをお迎えし、展示作品にまつわる2つのトピックについて話します。(各回30分程度)
入場無料。
スタンディングで行いますので出入り自由です。

16:00-
「木と植樹節」
・《庭のほつれ》との関係性
・植樹節の役割とは

18:00-
「保存と選別」
・残る/意味が転じて残る/残らない
・保存修復技術の転用

 

「木の日」  昼休み、外が騒がしいので何かあるのか尋ねると、中国では今日は「木の日」だと言う。生徒たちはクラスごとに、自分たちの手で木を植えた。  わたしはこの学校に来てからずっと、裏庭の木たちのことを気にかけていた。冬の間、害虫や寒さから木を守るために石灰で包まれている木々は、すべて切り株だった。そして、木と木の間には大きな穴が等間隔に開いている。守っているのかいないのか分かり兼ねるその風景を日々記録した。  今日、すべての意味がこの「植樹」によって繋がった。  土を掘る道具を持て余した生徒が、切り株を傷付けて遊んでいる。彼らが誰なのか、日本語が伝わるのかわからないまま、私はそれを注意した。それが正しかったのかどうか、わからない。木を切ることも、守り育てることも、傷付けることも、植えることさえ、自然とは別のところにあるのだから。
(三枝愛・木の日)

 

三枝愛 Ai Mieda

1991年生まれ 埼玉県出身
2018年 東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修士課程 修了

生家で営む原木椎茸栽培を取り巻く環境とその変化を扱うインスタレーション作品《庭のほつれ》を継続的に制作するほか、「ものを残すための手立て」をテーマに制作を行う。
2016年、東京藝術大学大学院在学中より京都にアトリエを構え、文化財修理の現場に継続的に関わる。
2019年より、美術ライターの島貫泰介、ダンサーの捩子ぴじんと共に『アンティゴネー(仮)』(上演時期未定)制作のためのリサーチを実施。国家、家族、個人、土地と死者の弔いに関する調査・研究を行っている。
miedaai.jimdo.com

 

<展示に関するお問い合わせ>

TEL:075-746-5185
2kai@hohohoza.com
担当:浄土寺センター/ホホホ座ねどこ 松本伸哉
*お電話でのお問い合わせは11:30〜19:00の間にお願い致します。毎週水曜日、年末年始(日程未定)はお休みです

 

ホホホ座の連載もの

  • 『ぼんやり京都』松本伸哉
  • 『ぼんくら日記』山下賢二
  • 『絵そらごと〜こどもじみた大人たちへ』下條ユ