【イベント・3/21】第3回「 京都で出版社をつくる(には)」ホホホ座 × 里山社 清田麻衣子さん

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ホホホ座がホストをつとめる出版、編集、本の連続講座の第3回。
今回はホホホ座員も「ぜひお話をしてみたい」と熱望していた、里山社代表の清田麻衣子さん をお迎えします。


 

読む人も、つくりたい人も、つくっている人も、「本」を愛するすべての人のための連続イベント「京都で出版社をつくる(には)」の第3回目の開催が決定いたしました。

かつて日本の出版文化の中心地であった京都で「新しい」出版社をつくるためのノウハウを学ぶための連続イベントです。

ホストは引き続き、ホホホ座の山下さんと松本さんです。

第1回目では、月曜社小林さんに「出版業界概論」として業界の抱える問題点や、業界内外のオルタナティブな動きについてお話しいただきました。

第2回目のゲスト株式会社共和国下平尾さん。共和国がどのような経緯で設立されたのか(2014年設立)、出版社をつくる際の乗り越えるべきさまざまな障壁について、そして「ひとり出版社」と呼ばれることへの違和感についても包み隠さずお話しいただきました。

そして第3回目のゲストは里山社代表の清田麻衣子さんです。

この連続イベントのタイトルは「京都に出版社をつくる(には)」です。
したがって、出版社をつくること自体が目的のような印象を受けるかもしれません。
もちろん、出版社をつくりたいからつくる(つくった)という方もいるかもしれません。

しかし、そもそも何かを出版するということは、誰かに伝えたい(残したい)価値があるということです。
そのための手段として本があります。

里山社は小さいながらも本当の意味での出版活動をしている出版社です。

2013年に設立された里山社はこれまでの約2年間の活動の中で、わずか3冊しか本を出版していません。

はまゆりの頃に: 三陸、福島 2011〜2013年』 田代一倫 (著) 2013年11月

井田真木子 著作撰集』 井田真木子 (著) 2014年7月

井田真木子 著作撰集 第2集』 井田真木子 (著) 2015年3月

出版社としては、この刊行ペースは非常に緩やかです。

出版するために出版するのではなく、本当に自分自身が取り組みたい(情熱を傾けられる)と思えるテーマだけを本という形に落とし込む里山社の出版活動は、業界内外から大きな注目を浴びています。

清田さんがご自身で「ひとり出版社」を立ち上げることになったいきさつについては、マガジン航[kɔː]の「本を出すまで」という連載の中で語られています(読んでみてください。清田さんが一気に身近な存在になります)

意外にも最初は「とにかく出版社に入りたかった」というややミーハーな気持ちで出版業界に入り込んだという清田さん。転職を繰り返し、11年目5社目の会社に在職中に、東日本大震災が起こります。

仕事に希望が見えなくなり、将来に不安を抱いていた清田さんは、これを機に「自分が心から興味のあること、興味がある人」をテーマにやっていこうと決意しました。
(このあたりのことは、『“ひとり出版社”という働きかた』西山雅子編 河出書房新社という本の中で紹介されています)

そして3月15日に里山社の4冊目となる書籍が発売となります。

日常と不在を見つめてードキュメンタリー映像作家・佐藤真の哲学

そもそも清田さんは佐藤真さんの映画をみたことがきっかけとなり編集者を目指すようになりました。大学の卒論のテーマも佐藤真監督でした。

残念ながら2007年に佐藤真監督はこの世を去りますが、いつか佐藤真監督と一緒に仕事がしたいという情熱は消えませんでした。

今回、渾身の第4作目を出版した直後という絶妙のタイミングで里山社の代表清田さんを京都にお迎えします。

背伸びしない等身大の出版活動のありかたは、参加者のみなさんにとって身近に感じられるはずです。迷いながら、不安を感じながらも、軸はブレないというスタンスにもきっと共感していただけるはずです。

これまでは東京で出版活動をなさっている方をお招きしましたが、清田さんご自身は地方での出版というものに大きな関心をもっているようですので、第3回目にしていよいよ「『京都で』出版社をつくる(には)」の核心に触れるようなお話が聞けそうな気配がしています。

ふるってご参加ください。お待ちしております。


 

第3回「 京都で出版社をつくる(には)」ホホホ座 × 里山社 清田麻衣子さん 

【日時】
2016年3月21日(祝)
19:00~21:30(開場18:30)

【タイムテーブル】
18:30~ 開場
19:00~ トーク開始
20:30~ 質疑応答
21:00~ 交流タイム
~21:30 終了

【参加方法】

下記のいずれかの方法でお申し込みください。
その①
Facebookイベントページで「参加する」ボタンを押す。
その②
こちらのフォームに必要事項を記入する。
※お申し込み後のキャンセルはご遠慮ください。

【定員】
30名程度

【参加費】
1,500円

【その他】
里山社さんの書籍販売アリ

【会場】
amu KYOTO
京都市下京区紅葉町364
京都駅から徒歩10分

【ゲストプロフィール】
清田麻衣子さん
1977年生まれ。 里山社代表。編集プロダクション・出版社に勤務ののち、2012年に里山社を設立。翌年11月に田代一倫写真集『はまゆりの頃に 三陸、福島 2011〜2013年』、今年7月『井田真木子 著作撰集』を刊行し話題となる。

【主催】
amu KYOTO

【お問い合わせ】
mail : az_kyoto_pr@az-hd.co.jp
tel:075-746-4675

ホホホ座の連載もの

  • 『ぼんやり京都』松本伸哉
  • 『ぼんくら日記』山下賢二
  • 『絵そらごと〜こどもじみた大人たちへ』下條ユ