【1/16〜1/31】IMPERFECT UTOPIA

2024年1月16日(火)~1月31日(水)

場所:ホホホ座浄土寺店

6年間に及ぶ撮影で私たちが訪れた離島は、60島以上に及びます。撮影には中判カメラとパノラマカメラを使用し、全てフィルム(カラーとモノクロ)で撮影しました。私たちが訪れた多くの日本の離島では未だ離島独特の風土や風習が色濃く存在し、本土ではすでに失われた文化や習慣が継承されていました。それは、作家・トマス・モアが描いたような完全なユートピアではないものの、私たちにとっては、ある意味でユートピアでありました。私たちが垣間見たそんな「不完全なるユートピア」を皆様と少しでも共有できれば幸いです。

 

森本 徹 (兵庫県)
米国ミズーリ大学院ジャーナリズムスクールでフォトジャーナリズムのコース にて写真を始める。在学中にアフリカに渡り、ケニアのナイロビにて、東アフリカ最大日刊紙デイリー・ネーシ ョンにて写真家として働きだす。ミズーリ大学院終了後、アフリカの作品により、マグナムとニューヨーク・ タイムズ紙でのインターンに招待される。インターン終了後、ニューヨーク・タイムズ紙の専属フリーランス写真家としてコートジボアール、アビジャンに渡り、西アフリカ全体をカバーする。2004年より、拠点をスペイン、バルセロナに移し、それ以降、世界各地でドキュメンタリー写真プロジェクトを展開する。ドキュメンタリープロジェクトには、常にモノクロフィルムを使う。2007年、Pictures of the Year International (POYi)で優秀賞を受賞。2009年、第10回上野彦馬賞を受賞する。2010年、日本全国をキャンピングカーで1年間撮影する旅に出、翌年2011年に写真集「JAPAN/日本」がバルセロナの出版社から出版される。2020年、プラチナ写真集「SHIZEN」がイタリアの出版社から出版される。2022年に「Imperfect Utopia」を出版。2020年より京都美山在住。

 

ティナ・バゲ (バルセロナ)
若くして写真に興味を持ち、バルセロナの写真学校で写真を学ぶ。1994年アメリカに渡り、フィラデルフィア・アート大学で写真を学びながら、中判カメラ1つでニューヨークを撮りおろしたモノクロ写真は、後にバルセロナで展示される。その後、バルセロナの写真学校で、モノクロ暗室も教えながら、フリーランス写真家として働く。2002年の日本への旅行をきっかけに、トラベル・フォトグラファーとして、カラーでトラベル写真を専門に撮りだし、ヨーロッパの雑誌で発表してきた。2002年〜2010年まで、スペインのカメラ雑誌「Digitalfoto」の編集長を勤める。2010年、日本全国をキャンピングカーで1年間撮影する旅に出、翌年2011年に写真集「JAPAN/日本」がバルセロナの出版社から出版される。2022年に「Imperfect Utopia」を出版。2020年より京都美山在住。

ホホホ座の連載もの

  • 『ぼんやり京都』松本伸哉
  • 『ぼんくら日記』山下賢二
  • 『絵そらごと〜こどもじみた大人たちへ』下條ユ