【展示】下條ユリ『墨と朱』版画 京都〜大阪巡回展

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2016年1月にNYブルックリンのPICTURE FARM GALLERYで開催された画家・下條ユリの『墨と朱』版画・巡回展を京都と大阪で開催します。
2000年にNYで生まれた『墨と朱』の展覧会は国内初となり、新作も数点展示予定です。

『墨と朱』シリーズはNYのマスタープリンターによるシルクスクリーン版画。本展覧会に合わせて制作された新作は国内でプリントされた初公開作品となり、すべて会場でご購入いただけます。
ぜひお越し下さい。


 

下條ユリ『墨と朱』版画 京都〜大阪巡回展

【京都会場】

日程:2016年10月2日(日)・3日(月)
時間:11時~18時
会場:鹿ヶ谷山荘 〒606-8441 京都府京都市左京区鹿ケ谷徳善谷町4-16 (地図

【大阪会場】

日程:2016年10月15日(土)~30日(日)
時間:12時~19時(初日 15日のみ 17時~)*水、木休み
会場:丼池(どぶいけ)繊維会館2F / STORAGE 〒541-0056 大阪府大阪市中央区久太郎町3丁目1-16 (地図

オープニングレセプション(大阪会場のみ)
日程:2016年10月15日(土) 時間:17 時開場 – 18 時スタート
会場:丼池(どぶいけ)繊維会館2F /STORAGE 及び 4F /ROOFTOP
丼池繊維会館公式サイト

【大阪会場・作家在廊予定日】

21日(金)15時〜

22日(土)15時〜

23日(日)15時〜

28日(金)15時〜

29日(土)12時〜

30日(日)13時〜

*やむを得ぬ事情で、在廊日、時間が変更になる場合がございます。随時、下條ユリのSNSでお知らせをしますので、詳しくはそちらをごらんください。

下條ユリ
Instagram https://www.instagram.com/yurishimojo/ 
(日記はこちら)

Twitter https://twitter.com/yurishimojo?lang=ja

 

【関連イベント】

画家と料理家(下條ユリ+船越雅代)の「墨と朱」
日程:10月29日(土) 時間:昼の部 12時~19時 / 夜の部 19時30分より
会場:丼池(どぶいけ)繊維会館2F /STORAGE 及び 4F /ROOFTOP
*昼の部は作品をイメージしたスペシャルドリンク、船越雅代オリジナルブレンドの お茶などをご用意致します。夜の部は事前予約制となります。
詳しくはde sign de> (IN CO,LTD)までお問い合わせください。
*夜の部は定員に達しました。ありがとうございます。

<お問い合わせ>
de sign de> 準備室 (IN CO,LTD) http://designde.jp/
担当:松原・筒井
〒550-0004 大阪市西区靭本町1-7-3 PAX本町ビル201 Tel:06 6444 4704
Email:info@designde.jp

ホホホ座
担当:松本
〒606-8412 京都市左京区浄土寺馬場町71 ハイネストビル1階・2階
Tel:075 771 9833
Email:2kai@hohohoza.com

主催:de sign de> (IN CO,LTD)
共催:ホホホ座
協力:グランピエ、丼池繊維会館、TERUHIRO YANAGIHARA/、船越雅代(Food Anthology)


 

< 下條ユリ / Yuri Shimojo >

画家。東京都三鷹市生まれ。80 年代、高校を卒業と同時にイラストレーターとして数多くのメディアで活動を始め、知名度、実績共ピークを迎えた1996 年に突如渡米。ブルックリンの自宅にアトリエを構え、NY のストリートアートシーンに身を投じ、特に9.11 以降は社会問題、自然や動物、または自身の内面に焦点を当てた作品を多く描く様になる。さらにハワイの辺境での暮らしや、世界各地への旅の経験から、土着文化やアニミズム、シャーマニズムに呼応した深いメッセージを含む抽象画を数多く発表する。
2015 年、京都に「お山のアトリエ」を構え、現在はNY と京都に創作拠点を置く。
http://www.yurishimojo.com/
Instagram(日常記)

 

<『墨と朱』シリーズについて>
日本に色彩の文化がはじめて現れたのは、今から約15000年前〜23000年前、縄文時代のことです。その頃には植物の灰や煤を動物の油で練った「墨」と、辰砂という鉱物からつくられた「朱」の存在が確認されており、土器や漆器を彩色する際に、この墨と朱の組み合わせは良く用いられていました。

2000年。下條ユリがこの『墨と朱』をブルックリンで、フランスの水彩紙やネパールの手漉き紙、またはホテルの便箋の裏に描きはじめたとき、その事実を知っていたわけではありません。 もちろん墨と朱は、日本では特別珍しい組み合わせではなく、書道の世界では、作品に作者のサインとして押される落款や、稽古の直しを入れる際に朱色が用いられます。

しかし、現在、墨と朱の2色を色料として用い、絵を書くことは決してポピュラーなことではありません。また、水墨画の伝統的な技法である、「にじみ」や「ぼかし」は彼女の作品にも見られますが、完成した作品は全く違う、オリジナルなものです。
彼女は「神秘的な永遠の奥深さを持つ墨色と、朱色の持つ強烈な存在感に魅かれ」その組み合わせに「2色2宇宙に陰と陽、静と動のバランスを見る」と語っています。
多くが円として描かれる朱と、繊細さと大胆さが複雑に絡み合い、具象と抽象が渾然一体となった墨の絵は、現代的であると同時に、原始的な文様、色彩感覚も思い起こさせます。

例えば、日本人は様々な自然現象を色によって表現します。
「墨=黒」は夜を。
「朱=赤」は朝を。
「黒」は冬の色。
「赤」は夏の色。
対比的なこの2色を用いることは、強いメッセージ性を表し、縄文時代から続く、日本の伝統的な意匠に綿々と受け継がれています。 自然信仰をはじまりとする縄文人の視覚表現と、現代のNYで生まれた『墨と朱』のシリーズが、意図すること無くシンクロしていることは実に興味深い現象です。 (*『墨と朱』のシリーズには縄文人が陶器に文様を付けるために用いた「縄」のようなフォルムも見ることができます。)

それは、NY、京都に制作拠点を置き、旅や日常を通じて世界中の文化と触れ合ってきた彼女が、本能的に向かった表現方法なのかも知れません。

ホホホ座の連載もの

  • 『ぼんやり京都』松本伸哉
  • 『ぼんくら日記』山下賢二
  • 『絵そらごと〜こどもじみた大人たちへ』下條ユ